心理学講座@東京大学 感想
みなさんこんにちは!玉木です。
前回の東大での講義、学生たちよりフィードバックをいただいたのでご紹介します。特に存在論の話が心に響いたようです。
椎名の「存在論」興味がある方はぜひご覧ください!
自分の人間関係は?自分の進路は?など、たくさんのことを振り返る機会になりました。私のことを存在論的に見てくれている人の数を考えると、少し怖くなりました。
浪人のとき、自分は家に金だけ使わせてる害だなと思って辛くなったことが何回かありましたが、家族は「できるだけやって、ダメならダメなときや」とうけいれてくれました。家族が、東大に受かる私ではなくて、私の存在をうけいれてくれてたのだなと改めて実感できてよかったです。
私は、過去2、3ヶ月程ですがひきこもりをしたことがありました。その当時の死にたかった気持ちを思い出したり、何が救いになるのか、とても勉強になりました。椎名さんのあたたかさに心を打たれました。私もこんな先生にお会いしたかった
今日は椎名さんの引きこもりや人間形成の大切さについて聞かせていただいた。私は存在論と機能論どちらの立場なのか周りに聞かれれば”存在論”として答える。自分も引きこもりの当事者ではないが、不登校になったことや障害を持っている当事者として共感できる部分があった。けれども、多くの一般の人は機能論を基盤に生活をしていると考えながら、講義でも言っていたこととかぶりますが、人を無意識のうちに必要がなくなったら切り捨てると思った。
重かったです。時間があっという間でした。ライフストーリーを基本的に明るく面白おかしく話していらっしゃいましたが、なぜそのように話すことができるのだろうと不思議に思うほどでした。今回のお話はいつも以上に、ずっとずっと覚えておきたいと思うお話でした。
存在論は主観的で不安定になりがちであるが故に客観的で自分の存在を裏付ける根拠、自信にすることができるツールであるから、おそらく機能→存在の流れができているのだと思う。ただこれが悪いことだとは思っておらず、赤ちゃんも周囲に幸せをもたらしている、笑顔にしているという機能から存在の意味は見出せると思う。その機能を測るベクトル・基準を複数持っておくことで、自己肯定感を失わずに済むと思う。
せいぜい1年半とか2年程度ですが大学に入ってから私もひきこもりを経験しました。あまりにも私の経験にリンクすることがあまりにも多く、お話を聞いていて辛い時もありましたが、存在論・機能論のお話は私も実体験も伴いとてもしっくり来ました。私も私なりに適度に依存先を探しつつ生きのびたいと思いました。
「ありがとうと役割」のところで、役に立ったという感覚を得られるようにしていくことが大切である、というお話をされていましたが、これは障害者雇用に関しても同じことが言えると思っています。現状として、障害者を雇用はするものの適切な役割を与えられずやりがいを感じられなくなってしまうということがたくさん起きており、離職率が高くなってしまっています。その解決には役に立っているという感覚を得られるようにしていくことが大切だということを改めて思いました。拍手をうながしていなのもそういうことですかね。
今までテレビの番組などでうつ病がどのようなものなのか、など聞いていたはずだが、それでも自分には関係ないものだと思っていた。しかし今回の存在論的人間観と機能論的人間観のお話を聞いて、はじめて自分が機能論的人間観を中心に生きてきたのだと気がついた。今まで機能的なものを失ったことがないからラフになったことがなったことがないだけで、何かの拍子に失ったときには、「自分はいらない存在なのだ」という状態になってしまうと考えたことがなかったので、今日はじめて考えてとても怖くなった。存在論的な関係をこれから増やしていきたいと思った。
頭では、存在論をベースに考えることの重要性はわかるが、機能論になってしまうのではないかと思ってしまう自分がいる。しかし、「自分なんていらないのでは」と思う気持ちをもったことがあるので、そこにいたる過程を言語化してもらえたことで、何かすっきりした気もする。
最近よくニュースで取り上げられる、引きこもりの問題に対してはやはり存在論が先行しないでどうしても機能論が先行しがちな社会であるという背景が潜んでいることに改めて気づきました。こうした社会の現状をうまく言語化できただけでも、このゼミに来てよかったと強く感じました。
ある依存から抜け出すためにまずは別のものに依存することから始めるというアプローチは、必ずしも最善策ではないかもしれないが腑に落ちるものに感じられた。自分もあるものに依存傾向があってずっと抜け出したいと考えているのだが、中々改善策が掴めなかったので、他のもっとましな依存先を見つけてもいいという考えを聞いて心が軽くなった。
存在論的人間観という考え方をはじめて知り、なんだか少し救われたような気がしました。思い返せば、休みがちになっていた中学時代も誰も私のことを見捨てはしなかったなと思います。それは、存在論的人間観による関係が築けていたからだと思います。この考え方を知るだけでも、多くの方を救うことができるのでは、と思いました。
椎名と東大生の関わりは、1度の講義では終わりません。心の通った椎名と東大生のコラボが今後どう展開していくのか、楽しみですね。