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IRORI場〜楽しさを感じる仕事〜

 2019/06/26 心と心をつなぐ
この記事は約 5 分で読めます。 68 Views

いつも読んでくださっているみなさん、ありがとうございます!玉木です。

お馴染みになってきましたIRORI場オーナーお二人のレポート第3弾です!!

今回はリンゴ農家のご夫婦のおはなし。読んだあなたは必ず考えさせられる。思っているよりも身近な場所にこういう世界観があることを知ってほしい、そんなおはなしです。

リンゴ農家

IRORI場から車で10分もしないところに、リンゴの農家さんがあります。
今日はそのリンゴ農家を30年以上もやっているご夫婦のお話をします。

おばあちゃんの手からも、感じさせられるものがありますね。

「リンゴ」は漢字で書くと『林檎』。
檎は鳥を意味し、果実が甘いので林に鳥がたくさん集まったところから、
林檎とよばれるようになったそう。

そんな甘くて美味しい林檎を、その夫婦は約700本育てている。
何十年もかかる樹を1本1本、丁寧に愛しながら毎日休まずお世話をしている。

両サイド全てがリンゴの木。

「林檎はヤクザ息子。手がかかる上に、お金もかかる。
けどきちんと見てあげれば、良いものができる。」

強さと優しさを兼ね備えた目で、おばあちゃんはそう話してくれた。

確かにリンゴは手がかかる。

剪定

実がなる前、ただの樹の時から、まずは「剪定(せんてい)」。
リンゴにも人と同じように個性があって、1本1本が違う。
その違いを見極め、樹がどういう風に伸びていくのか想像しながら、枝を切って整える。

リン梧くんかもしれない
リン子さんかもしれない

リンゴの品種が違えば、葉っぱの生え方も枝の分かれ方も違う。

摘花

次に「摘花」といって、品質向上のために大きな花だけを残して周りの花を摘み取る。

授粉

そのあとに「授粉」。
これは、人の手で1つ1つの花に花粉をつけて、確実に実をつけさせる作業だ。
約700本ある樹に対して、お年を召したご夫婦が2人でやる。
樹はそれほど大きくないけれど、2人は手が届かないから、ハシゴに乗ってやらなきゃいけない。
ということはハシゴも移動させて、授粉させて、また移動して、の繰り返し。
本当に大変だよね。

摘果

実がなったからって終わりじゃない。
今度は「摘果(てっか)」という、実の選別をする。
おばあちゃんが言うには、摘果の技術を習得するのには5年から10年かかるらしい。
実際にお話を伺いながら切る様子を見せてもらったけど、
どれが良くてどれがダメなのかまったく分からなかった。

茶色くなっているものはわかる気がするけど、確かにキレイそうなものもある。

混合液の散布

それから今度は混合液の散布。
栄養剤、展着剤(落下防止剤)、殺虫剤、殺菌剤、殺ダニ剤入れて混ぜる。

手で混ぜるんだ。

本当は幾日か置いて1つずつ撒くのだけど、そんなにしてあげられないから混ぜて撒く。

さらっとやってるように見えて、これも大変な作業なんだろうなあ。

広い園内で散布車を乗り回して、どんどん樹にかけていく。

初めてみる車!

撒くのはおじいちゃんの仕事。

袋掛け

大きくなった実には「袋掛け」をして、太陽光や、鳥や虫から実を守る。
これも1つ1つ丁寧にやる作業だ。

そこから袋を剥いで、
支柱を入れて、
葉を摘んで、
シートを敷いて、
お手入れして、
やっと収穫。

収穫をしても、リンゴは重い。
2人じゃ運ぶのも一苦労だ。

おばあちゃんが続ける理由

それでもおばあちゃんは、
「命とカラダが持つ限り、わたしは林檎をやりたい」
という。

なんでそこまでするの?と聞くと、
「楽しさを感じる仕事だから」と答えてくれた。

青いリンゴは酸味があるから、妊婦さんが喜んでくれる。
時期を少しだけ早めて作るから、地元のお母さんたちが
「もう食べられるのね!」と喜んで買ってくれる。
それをみられることが嬉しいんだ、と言ってくれた。

今の世の中、楽しいと思いながらできる仕事がどれだけあるだろう。
おばあちゃんは、それをもう何十年も前からそれを見つけたんだ。

結婚する前はリンゴの育て方なんて知らなかった。
でも今はその仕事を愛している。
なんて素敵な生き様なんだろうとおもった。

でも、ご夫婦の3人のお子さんたちは、農業に関心がないらしい。
「子どもの旦那さんなんてキュウリもナスも取れないんだ!」と嘆いていた。

僕たちの思い

おじいちゃんもおばあちゃんも、頼まれてなんとかやってきたけど、
もう身体が限界。

継いでくれる人が今年中にみつからなければ、
今年を最後に、全部チェーンソーで切って、土に埋めてしまうそう。

すごく美味しい林檎だし、果樹は成るまで時間がかかるからすごくもったいないけど、
ぼくたちも「続けてくださいよ!」なんて無責任なことは言えなかった。

だから今回はその話をして、みなさんに少しでも知ってもらえたらとおもって書きました。
継いでくれなんて重いことはぜったい言わないから、
IRORI場に来たときにふらっと一緒に観に行けたらいいなと思います。

みんなが食べてる美味しい食べ物は、田舎の誰かが歯を食いしばって作ってる。
そのことを目の前で体験するのも、必要なことだと思うから。

終わりに

おじいちゃんおばあちゃんの生き様を見る、そんな記事でしたね。

黙っていたら見えてこない世界にも確かに人は生きていて、それを知ることってとても大切なことだなと私は思います。

次回絶対会いに行きたい。みなさんもぜひ一緒に行きましょう。

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ShihoTamaki

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