番組制作におけるプロの仕事
1月27日に桜新町で開催されたイベント「ユメへの作戦会議」そのようすがテレビで放映されることになりました。今日は私たちのイベントの様子が番組になる制作過程を見学させていただきました。
1.ヒト
夜中の21時30分。酔っ払いでごった返す新橋駅から少し歩いたところにスーパーダイス 代表の青山さんの事務所があった。
「駅に着いたらご連絡ください」
忙しい最中なのになんで気配りだろう。
「迷ったら、迷わず連絡してください!」
いや、迷ったら、もう迷ってるわ!
そんなやりとりをするうちに青山さんの事務所があるビルが、、、いや、ラフな格好の青山さんが手を振っているのが見えてきた!僕たちも嬉しくなって手を振った。
ステキな人だな。撮影現場でも思ったけれど、青山さんの人柄が心に沁みた。
2.ヒトとヒト
事務所にあがるとマスクをした大柄な人がパソコンに向かっていた。編集をしてくださっている山田さんだ。彼はもう2日寝てないという。僕たちのイベントや講義がこんなに大事にされているなんて、、、とまた胸が熱くなる。

実際の編集をしながら青山さんが解説をしてくれる。テレビを見ている人がわかりやすい構成。講義のここを使いたい。イベントのここを際立たせたい。カットしてよいところ。長くてもカットしてはいけないところ。講師をした僕自身の感覚とピッタリ合致する。
なんだこの感覚は!?
かつてここまで深く僕の講義を理解した人がいただろうか?それだけじゃない。前で話をした他の方の思いや意図、出店してるアーティストの思いの本質。画面に映る大勢の人の思いを的確に拾っていく。
あまりの神業の連続に思わず口を挟んだ。
なんで、そこまで理解できるんですか?カメラ持って走り回っていたはずなのに。
一呼吸おいて、青山さんの発した言葉は衝撃的であり、聞きなれた言葉だった。

「ヒト」を見て、聞いているんですよ。
卓越したヒトがヒトを見る。これが番組制作のひとつの本質か!と学んだ。カウンセラーよりもカウンセラーらしいかもしれない。そう感じた。
3.記憶
青山さんと山田さんのやりとりを聞いていると次第に違和感を感じるようになった。まるで、目の前にあるパズルを並び替えるように6時間以上はある一日分の動画を切り分け、並び替えていく。
「この後のあのセリフをここにもってこよう」
いや、講座した本人が覚えてないよ!

撮影した青山さんは1日現場にいたからまだしも、、いや、それももはや神業だけど、、参加しないで動画を見ただけの山田さんがそれに反応しているのが、わけがわからない。
「ああ、このあたりにあったなそのシーン」
いや、わかんねーだろ?!
ナレーションの背景に入る動画の長さやCMを気にしながら、視聴者を気にしながら、もの凄いスピードとテンションで編集が進んでいく。
「僕も昔は全部メモして、編集してましたよ!でも、覚えちゃった方が早い!」
確かにそうだけど!
番組制作も後半に入り、尺が残り少なくなってくるとふたりの表情が変わってきた。入れたいたくさんのシーンと限られた尺。我々をホスピタリティたっぷりに迎えてくれた青山さんの目が変わった。

帰ろう
僕たちを気遣いながら仕事をしてはせっかくの達人技を思いっきり出せないんじゃないか?そう感じて、インタビュー・見学はここまでにすることにした。

次回は完成された動画にナレーションを入れる作業を見せていただく。この動画がどう仕上がっているかが楽しみだ。青山さんと山田んはまだまだ作業をするという。
「電車ありますか?帰れますか?」
青山さんがいう!
いや、お二人こそ帰れないでしょ?
と思いながら事務所を後にした。戦闘中にもかかわらず、青山さんは出口まで見送ってくれた。
ありがとうございます。ステキな番組に仕上げてください!!