むぎのこ@北海道
東京大学のゼミで知り合った東くんが育った北海道にある「むぎのこ」さんにお邪魔した。
グーグルマップで「むぎのこ」があるらしき場所につくと通りすがりの人が「こんにちは」という。ここは普通の道なのに、、、また違う方向から来る人が「こんにちは」という。なんだこのエリアは?急いで東くんに電話をすると建物から東くんが出てきた。
冷静に辺りを見渡すと右も左も奥も全部「むぎのこ」の建物だったのだ。普通の道路だけどここはもはや「むぎのこ」エリアだった。
1.むぎのこ説明会議
会議室でパワーポイントを見ながら「むぎのこ」を説明してもらった。施設だけで何十もあってどれがどれだか半分くらいしかわからなかったが東京ではありえないくらいの連携のとれた組織だなと感じた。施設を出た人が職員になって、お母さんが手伝って、里親として新しく入ってきた子を引き取って、、、、
一人の子供を育てるには村が協力して・・・
という「むぎのこ」の理念がそのまま反映されているように感じた。
2.施設見学
そのあと、施設を見学して回った。病院や放課後等デイサービス、グループホームなど数え切れない施設がそこらじゅうにあった。いわば、このあたりは「むぎのこ1丁目」という感じだ。そればかりか職員の家も同じエリアにあって、どこまでが施設でどこまでが仕事でどこまでがプライベートかわからない感じだった。
隣の家に誰が住んでいるかも知らない都会ではまず出来ない芸当だ。仕事が終わったあとでも家の場所がわかってしまうような生活は東京の人には難しいかもしれない。この地区ならではの形のようにも思えた。
出会う人で会う人、全てが満面の笑みで「こんにちは」と挨拶をしてくれる。ある男の子はコブシとコブシをぶつけて挨拶をしてくれた。どの部屋もどの建物も大人も子供も同じ考え方の元で生活しているのを感じられた。バラバラが当たり前でそれが個性だという都会とは逆の印象だ。
ドクターは診察室でふんぞりがえっているわけでもなく、挨拶をしに追いかけてきてくれるし、各部屋の職員さんは突然の訪問に驚きながらもきちんと挨拶をして説明をしてくれた。素晴らしい施設。素晴らしい人々に東くんは育てられたんだなと感じた。東くんの優しくフレンドリーな人柄がなんだか納得できる。
3.写真撮影
ほぼ全ての施設をまわりおえて、最後に写真撮影をした。自転車で通りすがった友達を東くんが呼び止めて、なぜか一緒に写真に写る。アットホームというか人と人との距離が近いんだな。と感じた。
その写真がこれだ。
4.コラボ
何をどうコラボして良いのかはよくわからないけれど、東くんが「椎名先生とコラボ」という言葉を連発する。その言葉を聞くたびに何かコラボできそうな気がするし、してみたい気にさせられるから不思議だ。
あっという間の2時間弱の滞在で膨大な数の施設を見学させてもらった。今度はこういう大きな施設だと心の準備をしてまたきたい。
5.東くんより感想をいただいた
東京大学のゼミの受講生として私は椎名さんと知り合った。
そこで、懇親会の場で自分の自己紹介も兼ねて札幌市にある社会福祉法人むぎのこ会についてや不登校をしていた時期を少し紹介したことがきっかけで今回の見学が実現することができた。それは椎名さんがあっての企画だったと思う。
私は東京にいる間、椎名さんが携わっている新宿ルミネにも参加させてもらい多くの経験をすることができた。 むぎのこに見学に来た椎名さんは私と待ち合わせをする場所に迷ってしまった。
電話が私に入ったとき、建物が多いと お客様は大変であると気付かされた。正直、先生の驚く表情は初めてみて微笑ましい印象だった。
むぎのこの見学が始まってからは説明を聞いた後、それぞれのクラスを見て周った。 その時、椎名さんは私が育ったむぎのこのことについて熱心に聞いて下さった。 それを見て大変嬉しい気持ちになった。 最後に私も椎名さんと同様の気持ちであるが、これからも良い関係として手を取り合っていきたいと思った。
願わくば椎名さんが札幌に来ることがあればむぎのこに顔を出してもらえればと考える。