保護者向け「夢が叶うゴールの作り方」講義@精華学園高等学校
私自身、30歳ちょっとで社会復帰し、警備員になってから15年たちます。その途中で通信制高校をやりはじめ10年になろうとしています。
今年は5月に初めて前橋に見学に行って、今はすっかり前橋の農家さんと野菜を売ったり、市長さんたちのグループに参加したりしています。
「夢を持っても嫌なことばかり」そう考えて、夢を持たなくなってしまった人たちにもう一度、夢について考えてもらう良い機会となったと思う。
1.精華学園高等学校 町田校の理念として
精華学園高等学校は通信制高校なので自由にできる時間がとても多い。通信制の仕組みとして、出席しなくてはいけない授業が少ないからだ。その空いた時間をだらだら過ごすのではなく、「夢を追いかけてみてほしい」と僕は思う。
今年の(毎年大体そうだが)入学式の挨拶は「好き嫌いをすること」だった。それは夢の種になるからだ。
今回は保護者向けに「夢が叶うゴールの作り方」というタイトルで講義をさせていただいたが、実は全く同じ内容を精華学園高等学校 町田校では生徒向けに行っている。
2.夢がきっかけで人生が学べる
・作曲家になりたい
・私の名前の美術館を作りたい
・カードゲームができるサークルを作りたい
・小説家になりたい
・オタクな趣味を満喫したい
・歌手になって施設をまわりたい
・ゲームを仕事にして生きていきたい 大
小さまざまな夢が生徒の中にある。中には保護者や先生に頭ごなしに否定されるようなものもあるかもしれない。
でも、種が見えたら「一流」「カリスマ」に会いに行く。 僕が使える人脈を駆使して、会いに行く。 そして、その一流に言われる。
「いろいろな経験を積んでいた方が良い」
生徒たちは自分がカリスマと思う人に道を示され、人生の形が見えてくる。そう、それが勉強する理由だ。道が見えて初めて、学校がいかに便利なところかがわかる。
精華学園高等学校 町田校はなおさらだ。
コマツ、AVEXのような大手から漫画家さんや小説家さんが協力してくれる。コマツに行って、最新の重機の話や地雷撤去の話などを聞いたり、AVEXに行って、有名なタレントさんの話やマネージメントの話、エンターテイメントの技術などを聞いて、漫画家さんが実際にアシスタントさんとともに漫画を描く姿を見る。
そういう経験を積み上げて、小説家になったとしたら・・・作品やトリックに最新型の重機が出てくるかもしれないし、タレントさんが登場するお話も想像しやすい。 それ自体が夢が叶うプロセスになっている。
3.夢が叶うゴールの作り方
ネタバレになってしまうので詳細は書けないが、「夢を叶える」のに重要なのは「リアル」だ。
日本人は 海外旅行に行った時にコネクションを作れない人ばかりだ。と最近海外に関連する活動をしている人に聞いた。 確かにそうだ。 人々の生活に触れず、観光用のバスに乗り、ホテルに泊まり、観光地を巡る。現地の知り合いを作ることはできない。
YouTubeやテレビで十分じゃないの?と思えるような旅行をする人が多い。
僕はバックパッカーを楽しんでいた時期があるが、安く旅をする基本は誰かの家に転がり込むことだ。旅の半分は現地で知り合った人の自宅に泊まる。それぞれの家庭(学校や寺院に泊まったこともあったな)がいつもの生活リズムの中でもてなしてくれる。
これはリアルだ。 「いつか海外で・・・」と言いながら日本にいる人との違い。 これが夢が叶うかどうかにとてもよく似ている。
4.学校は傍観者を作るところ
学校の体質は「車窓からの見学」「パック旅行」にとてもよく似ている。現実の社会とはかけ離れたところで「社会とはこういうものらしい」と教えるのだ。
20年もそんなところにいたら 傍観者になるのが当たり前になってしまう。 そして、やがてその生活に飽きる。 「学校なんて意味がないんじゃない?」 そう言いたくなるのはよくわかる。役割もリアルもないのだから。
この世に生を受けて、リアリティがない生活を20年も強いるこの社会は傍観者をたくさん育てている。 必要なのは「リアル」だ。
5.タイトルに石を投げた人
今回「夢が叶うゴールの作り方」という講演タイトルをみたネット上の人が「夢は誰かに教わるものじゃない!」と突然コメントを書いてきた。 講演業をしているとよくあることだ。
大事なことは コメントは参加してから言った方が良いということ。
精華学園高等学校 町田校の1年生には「絵を描くのが好き」から発展して「本の表紙に絵を掲載する」を実現するのに半年かからなかった生徒もいる。「夢」そのものは自分から出てくるものだが、夢を実現していくプロセスは「誰か」「コツ」がとても大事なのだ。
夢は自分で描く でもそれを助ける人が100人いても良い。 そのための仲間の作り方や夢の表現の仕方にはコツがある。 そこまで講義に参加してから コメントをすればよかったのにな。と思う。
この人もまた「リアル」がないまま傍観者・評論家になってしまった人だ。 精華学園高等学校 町田校に関わる人には 傍観者とリアルの差を是非味わってもらいたいと思う。 夢を叶える最低条件は「人生に参加すること」だからだ。