LUMINEアグリマルシェ×精華学園高等学校
通信制高校に限ったことではないが、役割がもらえるのはうれしいものだ。図書委員とか宿題も役割かもしれないが社会に直接つながっている役割はリアリティが違う。
1.とちおとめ はじめました
半年近く、長谷川農園×LUMINEアグリマルシェで野菜を販売してきた。ズッキーニやナス、渋柿、、、そしていよいよ、いちご。とちおとめ。
夏の初め。刺さるような暑さの中、苺の苗を作りはじめた。いちごはランナーと呼ばれる茎が地面につくと根を生やす。根が生えたら親のいちごと切り離して、苗を作る。
それをハウスに移して植え替えて、
なんと!
蜂を借りてくる。
ハウスにミツバチを放って、受粉してもらうのだ。
それからさらに2、3ヶ月。
ようやく、売り物になる大粒のいちごができた。それだけでもうれしい((´∀`*))
2.精華学園高等学校 町田校の授業に
精華学園高等学校の生徒や先生も興味を持ってくれた。校長先生が勝手にやっている活動なのに興味を持って、校外学習にいれてくれた。
人の喜びは連鎖する
小さな喜びを育てられる人の中ではどんどん育つ。前の段取りした人の気持ちを幸する。
・感謝のない人
・想像力のない人
・自分のことでいっぱいな人
そういう人たちは誰かが生み出した小さな幸せを消費してしまう。大して感動することもなく、ダメ出ししたり、次はないの?と。
自分で1.1倍にして返せば、相手が1.1倍にして返してくれることを知らないのだろう。もらってすぐに価値をゼロにしてしまう。場合によってはマイナスにしてしまう。
うれしいことに、さとこもりの活動、LUMINEアグリマルシェの活動を始めてからは1.1倍のラリーが続いている。出会うたびに誰かが何かの手を加えていてくれる。
生徒からも明日の野菜はなんですか?と問い合わせが入った。ポップのデザインとか考えてくれているのかなと思うと嬉しくなる。
前回の野菜を料理した写真をたくさんの人が送ってくれた。
今朝ももし野菜が余ったら買い取りますよ!取りに行きます!とわざわざご連絡くださった方もいた。ありがたい。
また今日の野菜やいちごがたくさんの物語になることを楽しみに頑張ろうと思う。
3.生徒の強みが発揮される場
芸術的なポップを描いてくれる
テキパキとシチューセットをつくる
外国の人にネイティブのように対応する
声が遠くまで通る
トークがどんどん上手くなる
野菜のノウハウがどんどん増える
「休憩して良いよ!」
と言ってもなかなか休まない。
トイレに行ってもすぐに戻ってくる。4時間。長い生徒で8時間。夢中なって販売をした。
600人もの人と1日でやりとりをして、一回接客するごとに何かが変わる。お客さんに調理法を教わってトークが変わる。誰かを真似してやり方が変わる。教員もニコニコしながら生徒の変化を見守る。
そして、販売が終わったときに「ああ!楽しかった!」と深く息をする。
これは仕事なのか?
レクリエーションなのか?
自分の役割があって輝いている人は疲れない。当たり前のことかもしれないが、何で学校や仕事はそうじゃないのか?と考えてしまう。
4.周りのお店の温かい目
他の店舗からしてみたら僕たちだけが盛り上がってと見ることもできるかもしれない。でも、
「どんどん、ポップがうまくなりますね!」
「盛り上げてもらってうれしいです」
「皆さん楽しそうですね!」
「あの絵!うますぎないですか?」
「みなさんかわいらしいですね!」
ととても温かく見守ってくれている。
大人が学生とガチで張り合って潰してしまう。
そんなバカな話が多い中、ここでは多少のそそうに目をつぶり、良いところを伸ばしてくれる。福島、山形、、いろいろなところから来た初対面の人たちがやたらと優しい。
そんな場だから育つ人がいる。覚醒する生徒がたくさん出てくる。いつも思うが、当たり前だ。
5.活躍の場の広がり
今日だけでも今までとは違う業界の人がたくさん訪ねてきてくれた。「大学の正式な授業にできるかもしれない」という提案まであった。町田LUMINEのかたも立ち寄って声をかけてくれた。
みなさんの応援に感謝して、この場を広げて行けたらと思う。ありがたい。