はりはらの郷@群馬県 吉岡町
「80haの土地を自由にどうぞ」
「80haって ディズニーランド + シー くらいありますよね!?」
「好きに遊んでください」
「^^;」
ということで2021年は吉岡町にあるはりはらの郷の整地から始まった。
はりはらの郷からは前橋市内や群馬県庁が見える。この辺りまでが平野でここらへんからが山になるんだなという境目がよく見える。はりはらの郷は吉岡町というところにあり、榛名山の端っこ、伊香保温泉に抜けていく通り道だ。
80haといきなり言われても散策すらできないくらい広い。
なので、最初は4ha(400m×100m)から開拓することになった。それでもかなり広い。慣れてくると端から端まで移動するのが面倒になってくる。
朝、日の出より少し早い時間に郷に行くと前橋市方向が赤くなっていくのが見える。地平線が真っ赤に染まった景色は壮観だ。
材料の豊富な森
開拓している4haの土地の周りは全部未開のジャングルだ。大袈裟ではなく100年誰も立ち入っていないエリアがほとんどだという。私有地なので当然と言えば当然か!
そんな森の中から手頃な木を拾ったり、切り倒したりして材料にする。薪も小屋の材料もこの豊富な森から調達できる。ありがたい。
が、、、斜度30度もあろうかという坂道を大木を担いで登るのは容易ではない。途中で止まれば動けなくなってしまう。いつもと違う筋肉が刺激されている感じがして心地が良い。
グランピングテント
念願だったグランピングテントを手に入れて、テントを張ることにした。
4m四方高さも3.5mあるテントは簡単には張れない。常設にしても大丈夫なように基礎と床を作ってから設置した。
元々生えていた木や草を取り除いて、平らな地面にするのは想像よりも大変だった。おかげで草刈機の使い方や基礎の作り方をマスターすることができた。
四角く組んでいくだけなので設計図も書かずに適当に組んでいった。適当でもなんとか平になってくれた。
素晴らしいステージができた。この上にいよいよグランピングテントを張る。
あまりにテントがでかいのでどっちが裏で表かも見分けるのが難しい。ちなみにこのテントは6人用だ。
打ち合わせスペースやカウンセリング場所としても最高だが、誰もいなくなってからの昼寝が格別だ。テントの裏には車をめられるスペースがあるのも助かる。今のところ電源がないので大型充電器で電気を賄っている。
テントが安定してからは入口の通路や庭を作り始めた。気に入った木や石を森で見つけてはひとつひとつかつぎあげる。そうこうしているうちに誰かがツタをひろってリースを作ったようだ。
写真の左中央にある木の根っこはかなり重かったがお気に入りの一品。
拾ってこられるのがとてもとても贅沢だ。
野生の藤の花
藤だけでなくアカシアやいちごなども自生している。
アカシアは天ぷらにして食べると美味しいのだという。アカシアと言ったら蜂蜜だと思っていた。ちなみに養蜂もやろうかという話も出ている。アカシアはそこら中の木を真っ白に染めている。餌は十分だ。
「はりはらの郷」ののぼり
この道を少しいくと「水沢うどん街道」にでる。うどんの名所だ。
郷を始めるのであいさつにいくと「あそこは何ですかとお客さんに聞かれる」という。「やばい。ちゃんと説明しないと噂になってしまう」ということでとりあえず旗を作った。ロゴがないので左下のおじさんは適当な素材だ。
かまどと焚き火
地元の人と比べて、我々は圧倒的に火を起こすのが下手だ。
なので、かまどを作り、風の通り道を考え、試行錯誤を繰り返した。たくさんのコツを発見してようやくスマートに火が起こせるようになってきた。
薪小屋
薪を濡らさずに保存しておきたいと思うようになった。
そこで竹を切ってきて、枠組みを作り、薪小屋を作った。まだカバーができていないがこれから竹をベースに三方と上を囲う予定。
箱は青森のリンゴ農家さんが使っているといリンゴ箱をいただいたので積み上げてみた。雨が降っても水没しないようにレンガを下にひいてその上に組み上げた。早く屋根を作らないと雨が降ってきてしまうなあ。
粘土とレンガ
雨が降ると自然に粘土が貯まる場所を発見した。ここの土には粘土がたくさん含まれているみたいだ。それを牛乳パックでレンガの形に整形して、乾燥させてからかまどで焼いてみた。結果は、、、残念なことに簡単に割れてしまった。
粘度を燃やすだけではダメなんだな、、、これから研究をしてみようと思う。
森に光を入れていく
草刈機で草をバリバリ刈り取りながら、森の奥に進む。3mも進めばすぐに木と草に囲まれてしまう。先週刈り取ったコースもそのままにしているとすぐに草が生えてくる。
途中にはありえないような大木が道を塞いでいたり、雨水が溜まった池ができていたりする。何ともワクワクする土地、、、それがはりはらの郷だ。
はりはらの郷・紹介チャンネルを作った
はりはらの郷では大人が全力で色々挑戦できる。
雨の日の後に作ったかまどに火が安定して着いたのは作業し始めて2時間以上経った頃だった。濡れている木の扱いや木の種類などがわかると雨でも日はつくのだというが、、、そうやって火が灯ったかまどはそれだけで感慨深い。
コロナ自粛の期間が終わったらぜひ遊びにきて欲しい。
車で移動して、森に入ってしまったら、、、密になんて絶対にならない。
そんな場所だ。大きな声で叫んでもお互いを発見することすら難しいかもしれない。コロナ禍で思いっきり遊べない子供、大人が全力を出して良い場所。それがはりはらの郷だ。