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役割×つながり×安心のゲーム

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1.役割

多くの中高生と話をしていると彼らに足りないのは「モノ」でもなく「スキル」でもない。だから昭和前半の人のように「水を出しっぱなしにしては行けない」といってもピンとこないし、昭和後半の人のように「資格」「技術」といってもあまりピンとこない。

彼らにとってそれ以上に重要なのは「役割」だから

学生のバーベキューで
細かく切られた肉や野菜が用意され、便利な着火剤で火がつけられ、やり方がわからなければYouTubeを検索すればすぐにわかる。そんな場で役割をもらえずに立ち尽くす学生の数は格段に増えた。

もちろんこれは例えだが
今の社会はこれに近いと言える。自分から学ぶ機会はゲームの中(など)にしかなく、学校や家庭では様々なものや情報が整っている。「学びたい」という子にとっては天国だが「人助けがしたい」「新しい街づくりがしたい」「リーダーシップを発揮したい」「芸術で何かを表現したい」という子にとっては20歳くらいになるまでは「待機」の時間だ。

それに嫌気がさした子は役割をもらえるゲームの中に居場所を求める。ゲームの中では工夫もリーダーシップも協力も助けることもさせてもらえる。そして、自ら学ぶということもできる。(学校では自ら学ぶ時間はおしえこまれる時間で上書きされてしまう)

そんな子たちにとって「役割」を与えてくれているゲーム
これが社会的な「役割」に昇華したらどうだろうか?

今回、その検証を兼ねた企画をスタートした。

2.つながり

多くのひきこもっている子、登校の子にとって悩ましいのは「社会からの孤立」だ。誰かとネットで繋がれる子もいるが、それが苦手でじたくでソロプレイをする子たちもいる。

そんな子たちが誰かと繋がることはかなり大きな意味がある。

大人は大人にとって都合が良い「教員」「支援員」「医師」「カウンセラー」などを子どもにつなげたり「家庭教師」をつけようとするかもしれない。

その限定された「つながり」が嫌になっているのにだ。

社会にはそんなつながりしかないかのように「教育」の方向につなげようと大人が必死になればなるほど、「人生」がつまらなくなってしまう。子どもたちは人生の楽しさを教えてもらっていないのに義務や競争の路線にはバッチリ乗せられているからだ。そもそも「競争」の発想も古い。

「ゲーム」の方が「推し」の方が子どもたちはリラックスしてつながることができる。それでもつながりはつながり、、自信に元にもなるし、コミュニケーションの練習にもなる。社会を(自宅の部屋よりは)広く見る機会が無限に広がる。

「ゲーム」が上手な子に活躍の機会を作る

「ゲーム」が好きな子にそれをきっかけに誰かとつながる機会を作る。

「スキル」が大事な時代では学問や技術を教えてもらえる家庭教師などに価値があったかもしれない。だから、「ゲームのつながり」には価値がないと考える人も多いと思う。でも「役割」が大事な時代ではこの関わるための機会には非常に大きな価値がある。

まずは今の大人たち、保護者がどれくらい昭和の価値観を平成の価値観に切り替えられるのかを試したいという意図もある。「ゲームは敵だ」というのは簡単だが、電車でたくさんの大人がゲームをし、ゲームを開発しているのも大人だ。子どもからしてみたら、大人がゲームに振り回されているようにも見える。

その回避できない「ゲーム」をつながりに使えないか?

3.安心

ゲーム友だちを作るだけならばTwitterやYouTubeでことたりる。

でも、そこには「安心」が少ない。

親が安心して、人と繋がるためには既にITリテラシー、ネットリテラシーを身につけた若者を1人目として人とつながることだ。

そんな安心の「ゲーム友だち」の1人目を提供することを始めようと思う。

4.想像力

この手の企画を考えると
安易に「うちの子も提供できます」「無料じゃないんですか?」という声が聞こえてくる。保護者やカウンセラーでもなかなか関われない閉じてしまっている中高生と仲良くなるのは中高生だったら簡単ということはない。大人が自分をコントロールできずにしょっちゅう中高生を傷つけているのにそれを気にしながらゲームをするのは簡単なことではない。それのためにどんな準備が必要か?何十時間くらい研修をすればそれができるようになるのか?

大人ができるようになるのに1年はかかる。

それを提供する時に提供してくれるまでに頑張った子に「無料ですか?」という。

それが想像力のなさだ。

今回の企画はその辺りの苦労が想像できる人にまずは提供していく。
そうしないと多くの中高生が提供側になった時に教育もできなければ、無料で搾取されるだけになってしまうからだ。

自分が頑張ってきたゲームに
少しだけのコミュニケーション能力を加えたら、お金をもらえるくらいの価値を埋めた。そういう体験を是非してほしいからだ。

第一弾は
発表の直後1時間で完売?してしまった。

改善を加えて、第二弾を年内には追加募集をしたいと思う。
学びリンクカウンセリング室 公式アカウント にて告知があるので募集があるのを待っていただけたら嬉しい。

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yuichishiina

yuichishiina

精華学園高等学校 町田校舎長・一般社団法人 日本心理療法協会代表理事・NPO法人ユメソダテ 理事 など。悪い人がいるのではなく、理解し合えていないことが問題。と人と人との心をつなぐ活動を展開中。

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