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広尾・有機和食 山藤

 2019/02/16 今日の「椎名雄一」 心と心をつなぐ
この記事は約 5 分で読めます。 799 Views

昨日は尊敬する方(大手企業に創業時から関わっている偉い人)と大事な方(出版業界の若手の方)とをお引き合わせする会でした。

僕が尊敬する方は都内のお店は知らない店がないと思っていたので、僕の中のベストのお店を選びました。それが広尾・山藤さんです。

1.衝撃のトウモロコシ

以前、大地を守る会様とお仕事をさせていただいていた時に美味しい有機野菜が食べられるということでご馳走していただきました。

その時は偶然、トウモロコシの旬の時期でした。

前菜かな?と思うくらいサラッと出てきたトウモロコシの味に会話が止まったのを覚えています。

記憶で書いているので情報が少し違うかもしれませんが、トウモロコシは太陽が出て2時間以内に収穫するのが一番美味しい。今朝、収穫したものがコレです!と説明された覚えがあります。

それ以降、大切な人を招待してたまに利用しますが、しめのご飯の海苔に驚いたり、2センチ角くらいのベーコンに驚いたり、、、毎回、

カップラーメン食べててすみません。

と身体にお詫びをするハメになります。それが山藤さんです。

2.配膳の心配り

昨日は大事な方がメインの会でした。その方は僕から見てふた周りとは言わないですが若い方。

少し早くついた尊敬している人と僕は席の配置を考えました。神様のような師匠のようなその方はあえて下座に座ってくださいました。

ほどなく、大事な方が来て、促されるように上座に座りました。そして、僕がとなりに。なので、席の配置がバラバラです。

一巡めのお料理こそセオリー通りに配膳されましたが、会話が進み、お店の方が様子を察したのか配膳の順番が変わりました。上座の大事な人に食べ物が出て、下座の尊敬する人に丁寧に食べ物が出て、上座だけど上げて欲しくない僕にアイコンタクトが来ました。

これでいいんですよね?

その目がそう言っていました。

完璧です!

と目で返しました。それから僕は会話に入り込んで行けました。ありがたい。

有機農家の本を読んだばかりということもあって、愛情を強く感じました。

3.ほうれん草

最初に出てきたほうれん草。

さっとお湯をくぐらせたのかな?くらいのほうれん草がとにかく甘いんです。一品めから食べ物の味で会話が止まります。

あー思い出した。

ここの料理は会話を止める力があるんだった!

一品めのほうれん草の時点でご招待したお二人から、素晴らしいお店に招いてくれてありがとうと感謝されました。

一品一品、どこの生産者さんか解説して出してくれるのが山藤さん。ほうれん草は都内と言ってたな。かつて、大地を守る会のイベントで農業体験をさせていただいたあの農家さんではあるまいな。と思ったりしながら楽しみました。

4.消費者と生産者が近い

一品ずつ記事を書いていては食レポになってしまうので、あとは是非食べに行ってください。

山藤さん・大地を守る会さんの素晴らしいところは生産者の気配を感じるところ。実際にイベントにも参加させていただいて関われるし、生産者とお店で会うこともあります。

数年前になりますが、山藤さんで食べたしめの海苔があまりにもうまくて、

うわぁ!なんじゃこの海苔は!

と騒いでしまったら、少し奥の席に海苔の生産者さんがいて、挨拶に来てくれました。

話しかけられたのも嬉しかったですが、海苔が海の中でどうなっていて、先端から何ミリの味はこう、、のような解説をしてくれました。そのうまい数ミリの部分だけを集めるとこうなるのだという話だったと思います。

生産者さんの思いに触れ、海苔の生い立ちを知り、ひとくち食べる。

そう言えば子どもの頃、食事中はおしゃべりをせず、食べ物と向き合うように祖父にしつけられたなあ。

時代が変わり、食べ物を粗末にしてはいけないとは高齢者の言葉のようにも聞こえる時代。楽しくおしゃべりしてインスタに写真アップして、、、僕も楽しい食事が好きだけれど、静かに感謝する食事を忘れないようにしたいです。

お店の人が生産者さんと仲間なんだなと感じる解説を聞きながらの食事は心身にとても良い気がしました。

5.また高知

最後にひつまぶしが出てきました。

高知、四万十川のうなぎです。お!最近高知率が高いな。その流れだったかは忘れたましたが、お招きした二人は全国区で活躍されているので、高知のカリスマ美容師さんの話なども出て、話題も食べ物と一緒に各地に広がっていきました。

6.おかげさまで

有機野菜には出来る限り手を加えないんです。細工をするということはベタベタ触ることですし、野菜が素晴らしい前提で調理をすると味付けの工夫も余計です。

いろいろなお店、料理があって良いので他の店がどうこうではないのですが、私たちは良い食材を使えるので手を加え過ぎるのは料理人のエゴだと思っています。

広尾の一等地にあるお店なのに「店の裏に農園があって自分たちで育ててます」と言わんばかりに生産者の姿がちらつきます。そんな自然、生産者、お店、私たちのつながりを感じる場で人と人とがつながらないわけがありません。

なので、会食もとても心地よく盛り上がりました。

大事な方を店の下で見送った時。その方は何度も何度も頭を下げて、本当に嬉しそうだったし、タクシーに乗った尊敬する方と僕はいつまでも大事な方として紹介した人の社会的な未来について語り合っていました。

山藤さんの場のチカラに感謝

有機和食 山藤

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yuichishiina

yuichishiina

精華学園高等学校 町田校舎長・一般社団法人 日本心理療法協会代表理事・NPO法人ユメソダテ 理事 など。悪い人がいるのではなく、理解し合えていないことが問題。と人と人との心をつなぐ活動を展開中。

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