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中高生の本音@パシフィコ横浜

 2019/02/24 心と心をつなぐ
この記事は約 6 分で読めます。 2,187 Views

スタッフの玉木は中高生の家庭訪問をするかたわら「中高生の本音」というテーマで活動しています。

今日はそんな玉木の仕事っぷりをご紹介します。

1.中高生の本音とは?

心理カウンセラーとして、中高生と関わっていると彼らが本音を言わないことに驚く。

保護者「うちの子はサッカーが大好きなんですよ!」

中高生「小学校の頃はそうだったけど、サッカーが好きだと決めつけられるから嫌だと言えない」

だから、保護者が良かれと思ってする行動もずれてしまう。

  • 「大丈夫?」と毎日確認されたら変われない
  • 申し訳なくなる話をされても回復するわけではない
  • ゲームや夜更かしが支えになっていることも
保護者のQに中高生がAを返す

親子では話せないやり取りでも親を目の前にしなければ本音が出てくる。他の家庭の親と子の本音を聞いて伝えるのがこの活動の主旨だ。

中高生だけで、本音を出し合う
中高生の本音・Twitter ぜひQとAをつぶやいてください!

2.準備

朝のクイーンズスクエアはとても静か

日曜日の早朝。たくさんの保護者からの質問とたくさんの中高生の本音を持って、パシフィコ横浜の会場に向かう。

開始前の静かな会場

昨年くらいから通信制高校を進路に選ぶ生徒が増えている。悩んでいる子が多いこともあるが、学び方も多様化してきている。スポーツ、芸能などに専念するために積極的に通信制高校を選ぶケースが増えた。

小さいハートひとつひとつも厚紙に印刷してハサミで切って、磁石をつけて作っている。気にいった意見にいいね♡をしてもらうためだ。

玉木はその日の参加者との関わり方をイメージして、ホワイトボードを飾りつけていく。

3.イベント開始

メインのイベントがはじまる10分前。

もうすでに人が集まり始めている。受付開始を待つ間も中高生の本音のボードの前には人が集まる。中高生の書いた文字は読むだけでもたくさんのことを考えさせる。

最初にいらした方はすぐに帰らないといけない中で「ほんの少しでも」と話をしたそうだった。「学校に行けてない」「行きにくい」状態の子どもたちも大変だが、代わってあげることもできない保護者の歯がゆさがそのお母さんから伝わってくる。

玉木はルールを変えて、そのお母さんの対応ができるようにネゴをしに走る。そうは言っても400人以上が参加する会だ。

「フライングしましょう!」

そのお母さんの希望に答えて、時間を繰り上げて話を聞き始めると海の波のようにたくさんの人が流れてきた。

イベントの間、ホワイトボードにある中高生の本音を100人以上が足を止めて読む。読み応えがある本音(一般的に言われていないメッセージ)に読む方の表情が真剣になる。

ひとつでも中高生の思いが伝わったら良い

そんな玉木の思いに応えるようにたくさんの人がホワイトボードに入れ替わり立ち替わり集まってくる。

時には会場の動線がおかしくなるほどホワイトボードの前に人が溜まる。

閲覧待ちの列ができる。ありがたい。

玉木の用意した♡のマグネットをお気に入りのコメントに貼る人。「全部に貼りたいくらいだ」という人が何人かいた!

♡のマグネットで「いいね!」できる

特にゲームのところが響いたようだった。ゲームは害になるだけではなく、子供達の心を支える役割もしている。

その場でTwitterをフォローしてくれる人もいた。ホワイトボードを写真におさめる人は数えきれない。嬉しい限りだ。

4.玉木の思い

この日、玉木はどんな思いで保護者の方々・中高生を受け止めていたのだろうか?思いを聞いてみた。

直接集めた声、Twitterを通じて答えてくれた中高生たちの思いが届きますように!という思いで当日まで準備をしました。

足をとめてくれるひとが食い入るように見てくださったり、後ろの方からも覗き込んでくださっていたりするのを見て、まず興味を持ってくれたことがとても嬉しかったです。

子供に見せたいから、写真いいですか?と写真を撮っていってくれるひと、「うんうん」とうなづきながら見てくれている人、関わり方はそれぞれですが、ただの時間つぶしではなく、意志を持って見てくださる方が確実に増えているので、これからも続けていきたい、声を届け続けたいと思いました。

5.参加者の声

ホワイトボードの前に立ち止まっていた方にこの「中高生の本音」の感想を聞いてみた。

ゲームをやらせてしまうとどこまでもやってしまって、ゲーム依存外来にかからないといけないと思ってただただ取り上げていましたが、ゲームが助けになっている子のコメントを見て反省しました。(保護者)

このボードの言葉を読みながら、子どもと改めて本音を話すことができました。びっくりするくらい子どもは忖度しているのですね。(保護者)

全部のコメントがためになります。生の声が聞けているのが良い!どれもそうだそうだと思います。(中高生)

玉木さんよく動きますよね!回を重ねるたびにホワイトボードに集まる人が増えている。(主催者の方)

カウンセリング振り過ぎじゃね?16人昼メシ抜き!よく働いたなぁ〜(椎名)

ひと組20分弱の高速回転ハムスターカウンセリング

※ この日、椎名とあと2名のカウンセラーは玉木からのパスを受けてカウンセリングをする係だった。

椎名は玉木が声をかける人のカウンセリングをはじからこなしていった。ふと、椎名が12時かなと思ったら16時だった!なんてこった٩(๑꒦ິȏ꒦ິ๑)۶

精神科の頃でもひとり25分はあったぞ!

6.応援してね

玉木がしていることは新しい試み。道無き道を試行錯誤で切り開くのはとても大変です。でも、子どもたちや保護者の気持ちを考えたらやるべき。

そんな思いで、道を作っています。最近は試しもしないで人の批判をする人がたくさんいます。何かを変えるために行動することは簡単ではありません。

ぜひみなさん応援してください。

次回は名古屋だ

何かが形になっていくのはとても楽しい。来週は名古屋で近藤先生とコラボだ!

近藤恵利先生

近藤恵利先生紹介

瀬戸市内でダンボール屋を営んでいます。そのかたわら20年以上、発達障がい・ひきこもり・障がい者の方を対象にカウンセリングや就職のお手伝いをしてきました。あなたの「やりたい!」を応援しますので、是非お気軽にご相談ください。

椎名・玉木も新幹線で名古屋に行きます!

名古屋に会いに来てねー

3月3日 通信制高校・サポート校合同相談会@名古屋

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yuichishiina

yuichishiina

精華学園高等学校 町田校舎長・一般社団法人 日本心理療法協会代表理事・NPO法人ユメソダテ 理事 など。悪い人がいるのではなく、理解し合えていないことが問題。と人と人との心をつなぐ活動を展開中。

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