IRORI場〜りんご農家〜
読んでくださっている皆さん、いつもありがとうございます!玉木です。
IRORI場オーナー二人による現地レポート第7弾!
以前、紹介にしてくれたりんご農家さんのお手伝いに行ったときのことをレポートしてくれました!
都会ではなかなか味わえない「仕事」が見えてきます。ぜひご覧ください!
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みなさんこんにちは。IRORI場オーナーの栗原です。
長かった梅雨が明け、暑くなってきました。 群馬県は内陸県(海に面してない県)なので、 暑くなったらなかなか冷えません。
今回はそんな中でりんご農家さんのお手伝いをしたのですが、 案の定汗ダラダラ。
けれど、だからこその楽しみもあるので、その様子をレポートします。
1.りんご農家さんのお手伝い
以前の記事でもご紹介した富士見町のりんご農家さんにて、 りんご畑を囲むネットを剥がしやすくするために、 ひたすら穴を掘るお仕事をさせてもらった。 一区画の広さがだいたい3mぐらい、それが30以上ある。
遠巻きに見るとこんな感じ。 なんだか絶景っぽく撮れた。
この広い区画のネットを剥がすために、ひたすらネット沿いを掘る。
この黒い鉄線が出てきたらOK。
これを約100m分やっていく。 道のりは長いぞ…。
2.暑い、暑い、暑い!
この日の天気は晴れ。 気温は36℃以上。 ゆえにちょっとやってるとすぐ汗だく。 この手島の顔汗をみてほしい。暑さが伝わるだろうか? こういう顔から水滴出す新種のトカゲとか居そう。
かくいう僕も同じ。顔も腕も脚も汗だらだら。 冗談抜きで正直に言わせていただくと、この時はめちゃくちゃしんどかった。
そんな中、お母さんがこんなことを言った。 「濡らしたタオルを帽子の上からかけて、後ろでお姉さん縛りすればいいんさ」。 それだけ言って、あらかじめ濡らしておいてくれたタオルを僕らに手渡すと、 お母さんはまたネット沿いの木を切り始めた。
76歳のお身体のどこにそんなパワーがあるのかわからないし、 帽子の上から濡れたタオルをかけるという状況がよくわからない。 けどとりあえず言われたことはやってみた。半信半疑である。
しかし、これで作業を始めてみると、さすが先人の知恵。 今まで体感したことのない恩恵がたくさんあった。
①太陽からの熱視線を濡れタオルが防いでくれる
②お姉さん縛りをする事で首の後ろを常に冷やすことができる
③帽子にしみた汗が気持ち悪かったけど濡れたおかげで嫌悪感が消えた
ただ濡れタオルを乗せただけなのに、この効果。 やっぱりおじいちゃんやおばあちゃんは物知りだ。
3.畑のオアシスを見つけよう
暑い中の作業では休憩が大事だ。 熱中症にならないために、こまめに休憩を取る。
実はこの日、朝8時から夕方5時まで仕事だったのだが、 じっさいに動いたのはたったの3時間半だった。
超ホワイト企業。 しかし、なんたって暑いのだ。この顔を見てもらえたらわかるだろう。
でも今回は最強の休憩スポットを見つけた。 そう、“木陰”だ。 木陰の下に軽トラを配置し、涼を取る。
そしてお母さんや別の農家さんが差し入れしてくれたコーラを飲む。 なんという爽快感! この瞬間のために生きてるなぁ…!と野原ひろしみたいなことを言う。
風で木が揺れる音を聴き、 お母さんの昔話を聞き、 トンボが飛んでいるのをみて、 ゆるやかな時間を楽しむ。 最高だ。 これぞスローライフだ。
手島は腕に止まったてんとう虫を見て、 「幸運の印だ」と言った。
大変なこともあるけれど、 日々の小さな幸せをみつけて、 仕事後におばあちゃんの笑顔がみられるこの環境が好きだ。 これを最後まで読んでくれたあなたにも、 ぜひ赤城で同じ体験をしてほしいな。 赤城はあなたを待ってます。
最後に
「穴を掘る」という部分だけを切り取ってしまうと、ただの作業かもしれません。
だけど、おばあちゃんのアドバイスがあったり、やってみるとそれがマジですごいことだったり、こんな風に人のつながりが見えてくるとすごく素敵ですよね。
このつながりが「ある」と「ない」では比べ物にならないくらいの差があります。都会にないのは、この「つながり」ではないでしょうか。
読んでいただいてわかるように、赤城にはそれがあります。