特別講座 #009 「舞台監督って何?」笹浦暢大さん
精華学園高等学校 町田校の特別授業に舞台監督をされている笹浦暢大さんをお招きして「舞台監督って何?」というお話ししていただきました。
1.舞台監督のお仕事とは
脚本家・演出・舞台監督・制作、、、
例えば漫画家さんや小説家さん、絵本作家さんなどは基本的には1名または少人数で作品を作っていきます。一方で舞台は非常にたくさんの専門家が協力しあって成立している作品です。
それも専門性や独自の世界観を持った人たちがたくさんいる業界ですからそれらを調整するのは簡単なことではありません。笹浦さんいわく、それらの専門家をまとめる人が必要で、舞台の現場に関してそれを請け負うのが舞台監督なのだそうです。脚本や演出の人が創造性を発揮して生み出したアイディアを舞台で具現化する役割とも言えると思います。
ただ、会場の広さなどは都度変わりますし、難しい演出があったり、イレギュラーな出来事もたくさんあるのが舞台です。
笹浦さんはご自身の経験の中から
海外での講演で前の出演者が舞台でトマトを投げて、トマトだらけにしたまま去ってしまい、トマトだらけで引き継がれた話や笹浦さんご自身のリアクションが評価されて、舞台のお客さんの見える場所で監督自ら「笑っている姿を見せる」という役割になったりと私たちの日常からは想像もつかないようなエピソードを具体的な経験からたくさん話してくださいました。
2.笹浦さんが舞台監督になるまで
笹浦さんが高校生の頃はどんな人だったのか?どんな転機で舞台の仕事についたのか?などを詳しくお話ししてくださいました。詳細はここでは省略しますが、驚いたのは自分の居場所の見つけ方です。
舞台関係の現場にいることはできてもすでに演出家も舞台監督もいる分けですから簡単に自分の居場所を見つけることはできません。
笹浦さんは
「あること」を徹底的にすることで「笹浦さんがいないと回らない状況」を作り出して、居場所を確保されたのだそうです。これは自分の居場所をしているすべての人に共通するヒントのように感じました。
それ以外にも
笹浦さん独自のコミュニケーション方法や職業観、人生観などは高校生が聞いておくべき話ばかりでした。
講演が終わった時には
多くの生徒が自発的に拍手をしたり「面白かった!」というような大盛況で終わりました。
最後に
笹浦さんが監督をされているミュージカルの告知があった時にも「みてみたい」と反響があるほどでした。
3.特別講座「舞台監督って何?」笹浦暢大さん
笹浦暢大さんの
特別講座のダイジェストは以下から見ることができます。
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