カウンセリング@名古屋・近藤先生
今日は名古屋で「通信制高校・サポート校合同相談会」がありました。この会にはたくさんの「学校に行けていない生徒」や「より自分らしい進路を探す生徒」が集まります。保護者が参加されていることもとても多い会です。
名古屋で心理カウンセラーをすることとなった近藤恵利先生を特集します。
1.名古屋に良いカウンセラーいませんか?
東京近郊ではお世話になっているこのイベント。
ある日「名古屋に良いカウンセラーがいませんか?」と担当の方に聞かれた。その時にピンときたのが、近藤恵利先生だ。
近藤先生は普段、ダンボールの会社の経営に携わる傍、20年以上、その会社で発達障がい・ひきこもり・障がい者の方を対象にカウンセリングをしたり、就職の支援をしている。近藤さんから聞く、現場の話はとにかく面白い。リアルなドラマだと思う。
2.瀬戸から名古屋へ
近藤先生は住まいのある瀬戸市から車で名古屋へ。
朝、小雨が降っていたが「晴れ女」を自称する近藤先生いわく、、、、、
「弱気になったら降る」
その言葉通り「晴れ」とまではいかないけれど、雨が止んだ。
近藤先生はご主人が経営しているダンボール屋さんでその仕事をする傍ら仕事をしたい人の支援をしている。在宅での内職や構内外注、バイトなど様々な形態で働きたい人が少しずつでも働き始められるようにしている。
ひとりひとりの状態に合わせて仕事の負荷や責任を変えて、道を作る。簡単にできることではないと思う。
そんな近藤先生のカウンセリングがどんな風に保護者や生徒たちに刺さるのか楽しみだ。
3.作戦会議
合同相談会には数百人の人が訪れる。
なので、カウンセリング時間は20分くらいになってしまうこともよくある。そんな風にカウンセリング時間が短くても効果を出すためにはいくつかのポイントがある。
詳細は割愛するが、例えば、「ユーティライゼーション(利用アプローチ)」と呼ばれるものだ。
ユーティライゼーション(利用アプローチ)
カウンセラーが教訓めいた話をしたり、ワークと呼ばれる技術を使っても20分だとあまり効果が期待できない(事務処理や傾聴時間を抜いたら正味5分くらい)そこで効果を出すためにはその人(相談者)が既に持っている技術や癖、習慣などを利用(ユーティライズ)することが有効になる。「ゲーム」「ファッション「アート」など既に持っているスキルや感性を利用しながらカウンセリングを進めると今日から変化が起き始める。一期一会で短いカウンセリングの場合にはユーティライゼーションはよく使われる。
しかし、百戦練磨の近藤先生にはいらぬ心配だったようだ。通信制高校とサポート校の違いや会場の案内をしたくらいで状況をつかんでくれた。
4.人のつながり
心理カウンセラーがより多くの人とつながっているほど、関わった人の出口も増える。近藤先生は当日会場にいる人と積極的に会話をして準備を進めていく。
カウンセリングをしていない時間に何をしているかが大事なポイントだ。
他のカウンセラーの先生方や起立性調節障害などの相談窓口の方とあっという間に仲良くなっていた。スタッフ同士が連携するほど、相談に来る人はやりやすい。
このイベントに慣れている玉木とも協力しながらテンポよく、準備を進めていく。貫禄だな。
5.カウンセリング
近藤先生のカウンセリングが始まった。
子どものつらさに寄り添ったり、未来が見えるように促すのはもちろんのこと。その背後にある親の気持ちに触れて、保護者が泣き出す場面もあった。
近藤先生のカウンセリングの真髄は「甘え過ぎ」「頑張りすぎ」「抱えすぎ」など加減がわからなくなった人たちに加減を取り戻させることにあるように見える。
加減がわかってバランスを取り戻した人たちは自分で答を見つけていく。そのタイミングで言葉を挟まず、「わかってんでしょ?」と言わんばかりに待っている近藤先生の姿が印象的だった。
安心して、近藤先生に任せられると思った私は初めて合同相談会をうろうろして楽しんだ。つまり、サボっていた。
6.近藤先生の思い
近藤先生はどんな思いで保護者や子どもたちのカウンセリングをしたのだろうか?インタビューしてみた。
自分の将来や進学について不安を抱えて来たお子さんや保護者が、次のスタートに繋がるヒントを得て少しでも笑顔を取り戻せたらいいな。
一人で悩まなくても、サポーターはたくさんいる事。みんなと一緒じゃなくても自分がオーケーならそれでいい事を知らせたいと思って臨みました。
相談する人も心強いですね。
1日のカウンセリングを終えて、近藤先生のひとこと。
高校卒業の資格が欲しい!という明確な意思を持っている子。なんとか子どもを立ち直らせたいという保護者。 みんなのパワーと愛を感じた1日でした。小さくても自分の意思で一歩を踏み出して欲しいと願うばかりです。
7.参加者の声
カウンセリングを終えた人たちに感想を聞いてみた。
本当はどうするべきかわかっていたのに動けなかった私の背中を押してくれたようでした。
私自身の失敗した経験が子どもと接するカギになると気づいて、先が見えたと同時に私の親としてのマイナスが生かされた気がしました。
近藤先生に整理していただいてから学校を選んだので迷いがなく相談できました。
親としてのあり方がわかった気がした。
オープンからラストまでいっぱいいっぱいカウンセリングした近藤先生は楽しそうだった。
おつかれさまでした!
8.中高生の本音@名古屋も大好評
名古屋の人は挨拶を返してくれる割合9割!
ちょっとしたお辞儀にも反応してくれる。夕方には会場中に立ち話をした人たちがいるかのような感覚になった。
中高生の本音コーナーは♡でいいね!をすることができる仕組みだが、今回のダントツ一位は、、、
親がケンカをすること
たしかに!
子どもたちからどう見えているかを読むだけでもコツがよくわかる。親にイライラされると申し訳ない気持ちで消えたくなったなぁと思い出した。
中高生の本音を見に来た方に感想を聞いてみました。
こういう本音は自分の子供に聞けないのでありがたい。
じっくり読みたいので本にしてほしい。
確かにそうですね!子どもたちの方がよくわかっていますよね。
玉木さんは3人のカウンセラーの予約を調整しながら本音コーナーをやっていた。人混みがすごすぎてもはや玉木さんを撮影できない|ω・`)