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「かけがえのないもの」研修@大原日本語学院

 2019/07/04 今日の「椎名雄一」 企業研修
この記事は約 5 分で読めます。 181 Views

船堀にある大原日本語学院で講義をしてきました。大原日本語学院には母国を離れ、親元を離れて日本に来た人たちがいます。「日本語を教えれば良い」という次元を超えて、生徒と関わる先生方に講義をさせていただくことはとても刺激になりました。

先生方への講義は
「とてもやりやすい」「とてもやりにくい」の
いずれかだ!
前に立つ気持ちがわかっているから

1.打ち合わせ

2月25日に初めて大原日本語学院に訪れた時に感じたのは現場の先生方の役割の重さだった。「人生そのもの」を支えることも重要な役割と聞いて、これは頑張らなければと思った。

学校の黒板のペンがキットパスという水で消えるクレヨンのような素材だったのも印象的だった。この教室で講義が出来るんだと思ったらたくさんのイメージが湧いてきた。

やばい。また時間オーバーしてしまう^^;

2.リサーチ

以前、大学から依頼されて研修をしていた時期もあったし、中高生向けに講義をすることは少なくないが、日本語学校の先生に講義をするのは久しぶりだ。

業界のこと。ニュースなどを調べているうちにベトナム人実習生の自殺の記事を読んだ。希望を持って日本に来たベトナム人の若者がなぜ自殺をしてしまうのか?そこには日本人がアメリカに留学するのとは違う文脈がある。そして、その事情は一般的な日本人が想像しないほど多様で闇も深い。出稼ぎ目的で日本語学校に通っている(通うことになっている)人も少なくないという。

日新窟にも一度行ってみよう

教育は授業が上手下手ということだけではない。学生が置かれている生活環境や心理状態などによっても内容が大きく変化する。その生徒が海外のさまざまな地域から集まると考えたら難易度は計り知れない。

私たちがよくカウンセリングなどで関わっている「通信制高校の合同相談会」にも留学コーナーがある。日本の学校で不登校の状態になったから留学を検討しようという流れだ。日本側のそんな事情まで受け入れ先の海外の学校は知る由もない。そんなことをいろいろ考えながら講義を組み立てていった。

やはり、、、時間が足りない!!

早口で話すしかないか!!

結局、足り無さそうな時間を補うためにテキストを工夫してパワーポイントを用意した。言葉を研いで、画像を使って、たとえ話を入れれば短い時間でも大事なことを伝えられる。そう思ったからだ。

恒例のドラえもん

3.母性

講義はいつものように自己紹介からスタートした。僕自身の体験したリアルからメッセージを伝えるためだ。

自己紹介は①僕自身の視点②父親の視点③母親の視点④上司の視点⑤社会の視点と視点がゆっくりと切り替わる。①僕自身の視点に反応している先生も少しいたので当事者として大変だなと思われている方もいるように思えたが、多くは③母親の視点に反応していた。自己紹介の中に出てくる「悩んでいる僕」ではなく、それを支える「母のつらさ」にうなづいたり、目を赤くする先生が多かった。この学院の先生方の多くは母性で仕事をされているのだなと感じた。

授業がやりやすい教室だなーー

もちろん、学校の先生という立場を忘れて、自分自身のお子さんのことを思い出して反応されている先生もいたと思う。でも、海外から一人で日本に来ている若者たちを我が子のように大事にしている先生が多かったように感じた。

講義は「生徒や若者をいつくしむ気持ち」に答える方向に自然と流れていった。

4.お土産を買う相手

お土産屋さんの話をした時に場の雰囲気が少し変わった。

「誰かに何かを買ってあげたい」と思わない人はお土産を買わないし、お土産屋さんにいるのは苦痛だ。と講義で話し始めると多くの先生方は驚いたような表情をされていた。

日本である程度の生活をしていたら「お土産を買う相手」がひとりくらいは思いつく人が多い。しかし、実際には親とうまくいっていなかったり、ひどい悩みを抱えていたり、孤立していたりのような事情でその相手がいない人もいる。

先生と生徒という関係であっても「お土産を買って帰りたい」と思う関係性がそこにできればその生徒はどれだけ救われるだろうか?大原日本語学院の先生がおっしゃっていた「人生そのもの」を支えるということにこのエピソードがつながったとしたらとても嬉しい。そう感じた瞬間だった。

5.予定通り押す

予定通り(?)少し時間オーバーして講義は終了した。

時間をオーバーしたにもかかわらず、ほとんどの先生が残って、質問をしてくださった。講義の内容に関心を持ってもらえるのはとても嬉しい。その中でも

「はたして、私は普段からこんなに中身の濃い授業をしているだろうか?」と言ってくださった先生がいたのは嬉しかった。僕の授業が濃かったという意味でも嬉しかったが、明日からのその先生の授業の濃さが変わりそうな気がしたからだ。

6.成長

僕は講義はコミュニケーションだと思っている。だから、講義が終わったら生徒も講師も成長しているのがゴールだ。今回の講義ではそれを十分に感じることができた。

日本語学校は普段あまり関わることがないが、日本で働く外国人が目に見えて増えている中で彼らの日本のベースとなり得るのが日本語学校のような気がした。希望を持って、あるいは勇気を振り絞って日本に来た彼らが「日本は嫌いだ」「日本は苦しい思いをしたところ」とならずに「日本は第二の故郷」と思ってもらいたい。そんな重要な役割をしているのが大原日本語学院なのだなと感じた。

また、研修をやりたい!今度は生徒にも!!

7.おまけ

初キットパスを手に、「強く書くと折れそうでこわい…」といつもより書く文字が小さい椎名でした♪

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yuichishiina

yuichishiina

精華学園高等学校 町田校舎長・一般社団法人 日本心理療法協会代表理事・NPO法人ユメソダテ 理事 など。悪い人がいるのではなく、理解し合えていないことが問題。と人と人との心をつなぐ活動を展開中。

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